大西区長（以下、大西）：山科は、他の行政区と比べても、特に地域のつながりが強くて、熱い人が多いですよね。それに、自然があって、交通の便も良くて、スーパーもたくさんありますし、暮らすにはすごく良い街だなと思います。

村社社長（以下、村社）：本当にその通りだと思います。つながりを大切にされる方が多くて。自分に何か見返りがあるからではなく、純粋に山科のためを思って活動されている方が多くいらっしゃいます。

大野：私は東大阪生まれで、京都というととっつきにくいイメージがあったんですが、山科は全然それが無いですよね。気さくな方が多くて。地蔵盆なども大阪ではあまり見かけなかったので、そういった習慣を大事にされてるのもいいな、と思います。

村社：インサイトホームでは、家を買ってくれたお客様に、その地域の町内会長さんを紹介しています。やっぱり、住んでみないとわからない情報ってたくさんあると思います。どんな人が住んでいて、どんな地域なのかって気になりますよね。一度町内会長さんと顔合わせして地域の方とのつながりを持ってもらえれば安心していただけるので。

大西：家を売ったら終わり、という不動産会社さんが多い中で、地域とのつながりを作っていただいているのは、本当にありがたい話だなと思います。区役所は、地域の個性を生かした魅力あるまちづくりを推進する役割を担っています。地域の方々と一緒にいろんな取り組みを行いますが、もちろん主体は区民のみなさんです。やっぱり、自分たちの街は自分たちでよくしよう、という思いがあってこそ、街って活性化します。そんな地域の力を応援するのが、区役所の役割ではないかな、と思っています。

大野：お客様の中には、ご高齢者の一人暮らしの方も多いので、お声をかけさせてもらったりもしています。

大西：不動産の枠組みを超えて、いろんなところに関わっていただいているんですね。山科区では高齢者の安全のために地元の団体による自宅の鍵の預かり事業もされていて、全国でも珍しい取り組みなんですが、山科の人が熱いというのはそういうところにも表れていると思います。

村社：やっぱり家の売買だけで終わるのではなく、ご縁を大切にして、地域とのつながりを持っていきたいですね。

大西：ご縁っていい言葉ですよね。私も縁は大切にしないと、と思っています。